本文へスキップ

Japanese Classical Dance

日本舞踊についてABOUT jcd


日本舞踊について
日本舞踊は、江戸時代初期(1603年)に出雲の阿国が創始した歌舞伎踊りに始まったといわれています。
その後 長唄・常磐津など江戸時代の音楽を使った歌舞伎舞踊となりました。
近世以降の日本舞踊は、歌舞伎舞踊・上方舞・新舞踊に分けることができます。
そして、私が日本舞踊と出会ったのが1982年です。

このHPは、ある日 ふと、日本舞踊への素朴な疑問にちょこっとでも
お答えできれば…と思って作りました。
でも今はまだ、その ちょこっとさえもお答えしきれていないかな?(苦笑)

これからもっと日本舞踊を身近に感じてもらえるような
HP作りをしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
まだまだ勉強不足です・・・。はい。
それぞれの説明で、ちょっとだけ本から引っ張ってきたようなことも
書いていますが、
歴史的なことの説明以外では個人的な発言が多いかと思います。
ええ~~っ ちょっと違うんちゃうん?!
と思うこともあるかもしれません。


日本舞踊って?

って思ったら、いろんな舞台を観にいってください。
きっと そこから何かが始まります。
    
                  2002年5月 花柳羽玎


        

日本舞踊の流派

日本舞踊には、さまざまな流派があります。 流派によってそれぞれ特徴がありますが、最も一般的に知られている流派に花柳流・藤間流・若柳流・山村流があります。 そして、歌舞伎役者が家元を務める流派もたくさんあります。 流派の数は 元禄以降大正期までで40(分家・各派を含む)存在し、現在では数多くの流派があります。 元禄以降大正期までの流派の一部を挙げてみましょう。(順不同)

志賀山流  中村流  西川流  市山流  花柳流  山村流
藤村流   井上流  七扇流  吉花流  鹿島流  林 流
坂東流   柏木流  藤間流  吉村流  楳茂都流 水木流
若柳流   松本御殿舞流  
     


日本舞踊の服装

日本舞踊の服装はズバリ着物です。 

お稽古の時は 季節によって、浴衣(ゆかた)だったり単(ひとえ)の着物だったり
いろいろですが、老若男女みな着物を着てお稽古します。

舞台の前になってくると お稽古でも本番の衣裳に合わせて、袴(はかま)をつけたり裾を引いたり(大奥のお女中さんが着ているような裾の長い着物)します。 これは決して本番用の着物を着るのではなく、それに見立てたものを着るので人それぞれ着てらっしゃるようです。 また、これをしておかないと、本番で裾捌き(すそさばき)がきちんとできなかったりしてとても困ることになります。

本番の舞台では 踊りの役柄によって衣裳はどのようなものを着るかが決まっています。しかし、それほど選択肢はないのですが、いくつかのパターンがあって、その中からは 個人の好みで選ぶことができます。      


日本舞踊の音楽

日本舞踊は一般に「邦楽」といわれる曲に乗って踊ります。
日本舞踊の音楽の演奏には 三味線・唄・囃子(鳴物)・琴・胡弓などが用いられます。
また、長唄・常磐津・清元・義太夫・地歌 等々さまざまな分野に分かれています。 それぞれどのようなものか簡単に記しておきましょう。

長 唄 (ながうた)
江戸に於いて元禄の頃から歌舞伎舞踊の伴奏として発達した長編の唄いものです。 曲調が陽気で お囃子の助奏があり賑やかなのが特徴です。

常盤津 (ときわづ)
江戸時代、幕府によって禁じられた豊後節を1747年に常磐津と改めて創始されたものです。 幕末から明治にかけて、町衆の家庭音楽として人気を得ました。

清 元 (きよもと)
江戸に於いて、1814年に冨本節から分離した江戸浄瑠璃です。 歌舞伎の舞踊音楽としては浄瑠璃の中で最も派手なものです。

義太夫 (ぎだゆう)
1685年頃、竹本義太夫が当時の各種音曲の長所をとりいれて新たに創られた浄瑠璃の節を称したことに始まりました。

地 歌 (じうた)
江戸時代の初めから京阪地方で発達した 上方独自のものです。
   

どんなおどりをするのか

実に大雑把に分けて 男舞(おとこまい)と女舞(おんなまい)というのがあります。
そのままですが、男の踊りと女の踊りです。 でもそれは、男の人用の踊りと女の人用の踊りという事ではありません。 男の人も女の人も 「男舞」もすれば「女舞」もします。
男舞だと、獅子や殿様、物売り、奴、お坊さんになったりします。 女舞では、お姫様や町娘、天女、花魁(おいらん)になったり、どちらもまだまだありますが、おどる事でいろんな人物になれる(というか なるというか…)わけです。 そうそう、動物にもなることがあるんです。あまりみかけないので残念ですが…。
      

日本舞踊のお稽古場

日本舞踊は、どこで習うことができるでしょう?

実は結構どこでも習えます。
個人の先生の稽古場もたくさんありますし、カルチャーセンターでも習うことができます。 とりあえず始めてみるというのでしたらカルチャーセンターも悪くないと思います。月謝も手軽で、期間も区切られているので、万一 先生と合わなかったとか、続けたくないなと思った時には面倒がなくていいかもしれません。そのまま続けることももちろん可能でしょう。 ちなみに、カルチャーセンターでは 大体の場合、団体でのお稽古になるみたいです。
そして、ちょっと力をいれてお稽古をしてみたいなと思ったら、個人の先生の門をたたいてみられてはいかがでしょうか? じゃあ、先生を選ぶ時は どうしたら・・・?
一番多いのはクチコミだと思いますが、お稽古場を見学に行くのも良いと思います。また、おどりの会を観にいくのもいいと思います。
習いに行く前に 確認しておきたいのは、お月謝と稽古日程(曜日・時間・回数 等)、お稽古の方法(団体かマンツーマンか)、発表会の頻度など。そして、できれば先生の人柄と芸。 お稽古を長く続ける為には 大切なことです。
    

日本舞踊で取れる資格

一般に『名取り』といわれているものが日本舞踊では一定水準に足る踊りのできる者に与えられる資格となっています。(流儀によって規定は異なります)

また、名取の上には『師範名取』というものも存在します。
どう違うのかと言うと、私が所属している花柳流では 師範名取のことを「専門部」といい、専門部の試験に合格すると、お弟子さんをとること、お弟子さんに花柳流の名前を取るための試験を受けさせる(取立師匠となる)こと、そして、本人主催の会をすることが許されます。

普通部に比べて 専門部の試験は難しく 私が受けた時の合格率も60%程でした。
花柳流では、普通部の試験は おんな舞・おとこ舞それぞれ抜粋部分を踊ります(どの部分を踊るかは、試験でお舞台に立つまでわかりません)が、専門部では、京鹿子娘道成寺と北州それぞれ全曲を踊るのに加え、筆記試験が課せられます。

ちょこっと日本舞踊

お問い合わせは
MAIL:utei.hanayagi@gmail.com

 花柳 羽玎(はなやぎ うてい)